真っ白だけじゃない色漆喰について
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梅のつぼみも膨らみ始め、春の兆しを感じる頃となりましたね。
京都で京町屋・数寄屋建築を中心に広く左官工事を行っている「中須左官店」です。
今回は真っ白なイメージがある漆喰の色についてお話ししたいと思います。
実は日本では昔から漆喰に顔料を混ぜ込み色を付けることは行われています。
例えば、卵漆喰は酸化黄を入れたもの、紀州墨をいれ青みがかったグレーに仕上がる浅黄漆喰、
そのほかにも黒漆喰などがあります。
しかし、色漆喰は冬の施工は向いていないといわれています。
その理由としては、ムラが生まれやすく、色あせがしやすいからです。
その色ムラを避けるために、白土や黄土を混ぜる方法があります。
漆喰への着色は難しく、技術が必要とされています。
その主な理由としては漆喰は基材が白色でさらに乾く過程で遊離石灰が表面に上がってきて残ると白く見えてしまう”白華”をしてしまうことや、着色材がうまく混ざらないことが挙げられます。
などでしょうか。
白華現象については、下地の水引き具合、季節や環境、養生など施工時の問題が多く完全に解決することは難しいですが、
着色材については、混ぜ方や着色材の質で改善することは可能です。
漆喰は、白が基本ではありますが、白以外の漆喰も無い訳じゃありません。
ぜひ参考にしていただければと思います。
中須左官店
京都府京都市中京区壬生高樋町65-58
事務所TEL:075-312-4656
2021.02.10