茶室とは、日本式の茶道において、茶事の主催者が客を招き、
茶を出してもてなすために造られる施設のことを指し、
古き良き日本の伝統が今でも受け継がれております。
その茶室に欠かせないものが”炉壇~ろだん~”
お茶をたてるため、釜をかけることができるように、火床をもうけます。
炉の火の熱が他の部分に伝わらないように、土で囲いを造ったのが、
炉壇の始まりとも言われております。
株式会社中須左官店では、関西圏を中心にお客様の茶室に合った炉壇を
ご提供しておりますので、お気軽にご連絡ください。
最近では、すでに完成された炉壇が販売しており、お客様自身で設置するものも増えております。
しかし、いざ購入してみると炉壇が出っ張ってしまうなど、サイズが合わないこともよくお聞きします。
株式会社中須左官店では、炉壇を設置する茶室、お部屋を確認させていただき、畳の種類によって炉壇を製作させていただきます。
「京たたみ」を基本とし、炉壇を製作しておりますが、他の畳でも特注で製作させていただきますので一度ご相談ください。
炉壇は正式には本炉壇で、中塗りには聚楽土、上塗り仕上げには稲荷土の黄土を使います。
カットのように仕込みますが関東畳の場合は畳の厚みに合わせて炉壇の塗り仕上げ部分の天場を二分(約6㎜)下げて合わせます。
本炉壇の塗り替えは風炉の季節に行い、炉開きに合わせて納めています。
本炉壇が経済的にも維持管理上もむずかしい場合には、銅製・陶製の略式炉壇があります。
電熱器の入った炉壇もあり、稽古用や手軽な茶席にはよく使われています。
しかしながら大事な釜を使われるには、炭の火に勝るものはありません。
電気炉で古い効果な釜をいたためた話はよく聞きます。用途に合わせて使い分けて下さい。
関東間用や新しい道具に合わせて現代式に炉壇廻りを施工して、本式の道具が使えないことも多々あります。
せっかく先輩から道具を頂いたりしても、それが使えない茶室は、伝承の弊害となってしまします。
茶席をつくる上では是非ともこの点を理解し学んでほしいと思います。
炉箱
竹縄まき
竹うち
荒壁付け
ひげこうち
ひげこ伏せ・つけ送り
へちま伏せ・つけ送り
のれん打ち
むら直し
チリまわり
チリまわり
角はかり・かみばり
中塗り
黄土したこすり
黄土仕上げ
完成