職人の技が光る~左官工事の補修~
割れやキズ、汚れ、カビ、はがれ、変色など、
左官工事において、それらを補修することは、
職人にとって、腕の見せ所ともいえるところです。。
補修工事ができれば一人前といっても過言ではありません。
今回は、「亀裂」「キズ」「カビ」の症状について
左官工事の補修方法をお話していきます。
① 亀裂
構造的な亀裂は下地の状況や、工事方法をどのようにするかから
考えなくてななりません。ときに時間の都合などで亀裂だけの補修で
済ませる場合は、すでに塗られている「上塗り」と同じ材料を亀裂部分に充填し、
その材料から骨材を抜いたものを霧吹きで吹き付けて色を合わせます。
そのときには、材料の色を少し濃いめにすると、良くなじんでくれます。
② キズ
キズも亀裂と同じような要領で補修します。
肌合いを周囲と併せないと余計に目立ってしまうことがありますので
その点には注意が必要です。
傷跡を小さなコテなどで直してから、スポンジ、和紙などを使って
表面を「目荒らし」したあとに、霧吹きで色を合わせます。
古い壁のときに、いわゆる「錆」が出た状態のものもあるのですが、
その時は薄めた墨液を少し離れたところから霧吹きで吹きかけると
よく似た雰囲気になります。
③ カビ
梅雨時期に施工したら、湿気の多さから乾燥が遅れて
ときにカビが発生することがあります。
白カビの場合は、施工後のじゅうぶんに乾燥した状態のものを
柔らかい刷毛でふき取ります。
いっぽう、黒カビや青カビは、刷毛でとったあと霧吹きで色合わせが必要です。
カビなのか、汚れなのかの見分け方は、横から透かして見るとよくわかります。
壁から少し盛り上がっていて、綿毛のような胞子が見えたら、それはカビです。
当社は、古くからある塗り壁の魅力が見直された昨今、伝統の技術と現代建築の技術を融合させ、
お客様のご期待にお応えしてまいります。
左官工事をお考えの方はぜひお気軽にご相談ください。
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中須左官店
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2020.02.26