土壁の土って普通の土と違うの?
ホームページをご覧いただきありがとうございます。
京都で京町屋・数寄屋建築を中心に広く左官工事を行っている「中須左官店」です。
今回は”土”についてご説明したいと思います。
庭や公園にある土でも土壁にできるのか?と一度は疑問に思ったことはありませんか?
その答えは 「いいえ。」です。
土なら何でも壁にぬれるというわけではありません。
粘土を含んだつちが必要になります。
左官に使う”土”とは、粘土に砂・スサ・糊・水を加え、泥のようにしたものを言います。
もし、庭や公園で見る土をそのまま左官に使用すると、乾いた際に、ボロボロと崩れ落ちてしまします。
粘土は水を含むと粘りが出てきて、作った形を維持できるようになります。
粘りある性質を「可塑性」、形を保つ性質を「保形成」といいます。
土壁の材料はそのような粘土の性質を上手く利用し、適度な強度で、ひび割れがしないように用途に合った調合を
行うことが重要になります。
また糊を混ぜるのは、壁を固めるためでなく鏝で塗りやすくするためです。
では、どうして土が固まるのかは来月の記事でご説明したいと思います。
新築やリフォームの際に、お役に立てると幸いです。
中須左官店
京都府京都市中京区壬生高樋町65-58
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2020.05.10