色漆喰の種類
ホームページをご覧いただきありがとうございます。
日差しが春のおとずれを告げる頃となりました。。
京都で京町屋・数寄屋建築を中心に広く左官工事を行っている「中須左官店」です。
いま左官の世界は様々な色とテクスチャーを掛け合わせることにより、表現方法がかなりにぎやかになってきています。
今回はその種類をご説明できればと思います。
・聚楽土水捏ね仕上げ
京壁の代名詞ともいわれる上級の仕上げで聚楽土、ミジンスサ、ミジン砂の3種類を水で練ったものです。
主に茶室などに使用されます。
・聚楽土糊捏ね仕上げ
聚楽土水捏ね仕上げと材料は変わらないが、水ではなく糊水で練ったものです。
水捏ね仕上げよりも均一に仕上げることができます。
・黒聚楽土引摺り仕上げ
黒く落ち着いた色の土を使用した仕上げ方法で、主に外壁に用いられ、妙法院の土堀にも使用されています。
・聚楽土長スサ引摺り仕上げ
長スサも練り上げて表情を出す仕上げ方法。
・聚楽土もみじ葉行仕上げ
一部に土色を塗って、もみじを置き、その上に色土糊捏ねを全面に塗り重ねます。
その後上塗りの水引き加減をみてもみじを取り出します。
・黄土錆入り仕上げ
外壁に多く用いられるこの壁は、錆の大きさや土の色によって表情が異なるので、水引きを考えて仕上げることが重要になってきます。
・京錆土撫切り仕上げ
京錆土とは京都でとれる赤土のことで、内壁・外壁に用いられます。
鏝でざらついた模様を表現します。
・浅葱土撫切り仕上げ
かすかに青みがかった灰色の浅葱土は三重でとれる土です。
浅葱土、スサ、砂を合わせることにより、上品な色合いに仕上がります。
いかがでしたでしょうか?
色漆喰にはそれぞれ異なる仕上げ方法があり、良さも様々です。
今後の参考になればと思います。
中須左官店
京都府京都市中京区壬生高樋町65-58
事務所TEL:075-312-4656
2021.03.10