黒聚楽の魅力
古くから和装建築に使われてきた「聚楽壁」。日本の土壁の代表的なものでもあり、その上品な仕上がりは茶室や寺院など歴史的な建造物にも多く使われています。
聚楽壁とは、京都西陣にある聚楽第跡地付近で産出される「聚楽土」を使用した土壁です。聚楽土には採取された場所によりさまざまな色の違いが見られるのですが、その中でも九条土とも言われる「黒聚楽」は根強い人気があります。
黒といっても、炭のような漆黒色というものではありません。顔料のようにはっきりとした違いがあるわけではなく、落ち着きのある鼠色の黒土です。天然の聚楽土は年々採取される量が減っており、この黒聚楽も貴重な品となってきています。
黒聚楽の他にも、白聚楽、黄聚楽など風合いの違う土を使用した聚楽壁に仕上げることも可能です。建物やお部屋の雰囲気に合わせ、どのようなお色の土壁にするかもぜひご相談ください。
京都の『中須左官店』は、数寄屋建築や京町屋の左官工事、炉壇の施工を承っております。土壁の施工を代表とする左官工事の技術を駆使し、最高の施工をお届けします。
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2021.08.20