土壁が日本で多く採用されている理由とは?
日本は昔から家屋だけでなく、外壁など様々な場所で土壁を使用するケースが多いです。
最近でこそ、洋風の建物が増えてきて、サイディングボードを使った施工が増えていますが、それでも和を基調とした建物や店舗などは相変わらず土壁が多いです。
土壁が和の雰囲気に合っているということももちろんありますが、日本の気候を考えて土壁が使われてきた歴史があります。
土壁を使う最大のメリットは下記に優れている点です。
・調湿性
・蓄熱性
・防火性
・耐火性
・遮熱性
まず一つは、調湿性。
日本は湿気が多く、すぐ壁などに結露が出来てしまいがちです。
土壁な、水分を吸着してくれるので結露が生まれにくくなっています。
そして土壁は蓄熱性もあるので、部屋を温かくした場合にその温度をいつまでも保ってくれる性質もあります。
もちろん外壁や内装素材が薄ければ、そういった効果も微々たるものになってしまうのですが、保温効果はある素材とされています。
そして室内の空気清浄効果が見込める点も土壁なのでは。
土壁は湿気を吸って、逆に乾燥している時は放出する効果もあるとされているため、空気循環が良くなります。
嫌な臭いがこもりにくくなるのも料亭や旅館などで土壁が好まれる理由の一つです。
日本の風土にあった土壁による施工をご希望の方は中須左官店までお問い合わせください。
2021.11.19